テレビや新聞などでは相続税改正で身近な問題となった相続税、さらに超高齢社会で多くの方が自分自身の相続についても関心を持つようになってきました。
情報番組などで言っているあの対策は本当に有効なのか、証券会社や銀行、不動産業者などがセミナーなどで発信している対策にリスクはないのか…私たちは実はそんなことにも興味をもってマスコミの情報などを見ています。
相続というテーマが商売のネタになっている時代です。玉石混合の情報過多の世の中です。 会計事務所、税理士法人として中立的なアドバイスや情報提供できないだろうか…と思って企画させていただきました。
セミナーの内容は2部構成で行いました。
まず、第一部が「相続税改正のポイント」です。 ファイナンシャルプランナー(CFP)の資格を持つ前田慎が平成27年からスタートする税制改正(一部は26年から施行)の内容について紹介いたしました。
どのような対策でもそうですが、慌てて直前に行うのが一番リスクがあります。
増税するからといって駆け込みで何かやろうというのはよほどの知識があるか、専門家のサポートなしには難しいでしょう。
正しい対策にはまず正しい知識の理解が重要です。
前半では正しい知識の理解を深めていただくという趣旨で税制改正の内容について解説いたしました。
後半の第2部では、同じくファイナンシャルプランナー(CFP)の資格を持つ高橋秀行から「相続事例のご紹介」について解説いたしました。
私ども税理士法人横浜パートナーズでは地域貢献の一環として初回無料で、相続税や相続対策のご相談を受け付けています。
この1、2年で相談を受ける件数が増えたように思うのがやはり生前対策の部分。
相続税の対策にもいくつのか方法があります。
生命保険を活用した対策や、不動産の有効活用による対策、生前贈与を活用した対策などです。
一方で生前贈与についていうとあげたつもりの「名義財産」というリスクは常につきまといます。
お父さんはあげたつもりなのに、お子さんは知らなかったケースや、預金通帳は実家の近くの支店でお父さんの銀行印と同じもの、結婚したのに旧姓で通帳が作られている…など贈与が実際にっ有効だったか、名義だけ移していたのか、というトラブルは相続に関わる税理士ならば誰もが神経質になる問題です。
セミナーに参加していただいた多くの方が最後は首をかしげていたようですが…こういったことはあまりマスコミなどでは取り上げられないのかもしれません。
対策には金銭的なリスクがかかわるもの、後々税務署とトラブルになる可能性があるもの…など不十分な知識が逆に足を引っ張ることもあるということをお伝えいたしました。
相続に関するセミナーは、特に無料のものなどはその主催する団体や企業の売りたい商品やサービスに密接にかかわっています。
メリットのみを過度に強調して、デメリットやリスクについてはあまり大きな声で言わない…というようなものもあると思います。
そのような場合には是非、税の専門家である税理士事務所にご相談いただければと思います。
4月10日、税制改正セミナー2014を開催しました。
当社では地域貢献セミナーとして年2回、春と秋に無料セミナーを開催しています。
今回はその5回目のセミナーとなり、上大岡のウイリング横浜の研修ルームでの実施となりました。
税制改正セミナーというタイトルを付けましたが、今年の税制改正は小粒のものが多いため、今年の改正にあわせて昨年の改正で来年27年から施行される相続税や贈与税の改正についても解説を行っています。
今回は平日にも関わらず40人近いお客様に参加いただきました。
前半では当社の税理士、山本哲より平成26年度の税制改正のポイントの解説と、平成25年度税制改正のうち相続税と贈与税の改正内容について紹介しました。
相続税や贈与税の基本的な仕組みから解説しましたのでなかなかボリュームが多く、皆さんお疲れだったかもしれません。
後半では同じく税理士の釼持恵子より相続税の改正を踏まえた相続対策、特に自宅の相続をどうするかというテーマでお話を致しました。
相続税の増税ということで相続や遺言などのテーマは、テレビの情報番組や雑誌等でも取り上げられることが増えています。
財産と家族の絆を守るためには正しい知識と、現状の把握、専門家のアドバイスなどが重要だと思います。
税理士法人横浜パートナーズと、併設する行政書士法人横浜パートナーズでは今後も相続や遺言、相続対策のテーマを中心にセミナーを開催していこうと思っております。